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金利の達人への道
第7回 金利タイプをミックス!おトクと安心のハーフ&ハーフ
「固定か変動か」「長期固定か短期固定か」―金利タイプにはそれぞれに善し悪しがあって、どれを選べばいいのか、どうしても悩みますね。そんなとき、両方の“良いとこ取り”をする方法もあります。それがミックス。さて、どう活用すればいいのでしょうか。
情報提供日/2006年10月18日
長期固定型と短期固定型の魅力を両方生かす
 この先、金利が上がることを考えると長期固定型が安心だけれど、短期固定型や変動型の低い金利にも捨て難い魅力があります。
 さてどうするか。
 長期固定型と短期固定型や変動型を組み合わせてはいかがでしょう。
 長期固定型と短期固定型を半分ずつなど、2種類の金利を組み合わせて借りられる金融機関は少なくありません。フラット35と銀行ローンが併用できる金融機関なら、長期固定型と短期固定を組み合わせることもできます。
 たとえば半分を長期固定型、残りを5年固定で借りれば、長期固定の安心感と、5年固定の低金利のおトク感、どちらも半分ずつ享受する、といったイメージです。
 3000万円を30年返済で借りる場合で試算してみましょう(図1参照)。
 全額長期固定型では返済月額は約13万円。半分を3年固定にすると返済月額は約11万6000円となり、約1万4000円も軽減できます。
 3年固定の部分は4年目に金利が変わりますが、4年目以降に適用される金利が3.4%以下なら全額長期固定型で借りた場合より多くなることはありません。
図1.金利ミックスの効果は?
 なお、試算は、三菱東京UFJ銀行の金利優遇キャンペーン(2006年10月現在)を利用した場合の金利を使ったものです。3年固定は店頭金利2.8%から1.4%優遇されて1.4%となっていますが、4年目以降の優遇幅は0.4%となります。その時点の店頭金利が試算時点より1.3%以上アップすると、4年目からは全額長期固定型で借りた場合より返済額が多くなります。
 先々の金利をどうよむか、が判断のポイントになりますね。
 
組み合わせ方次第でリスクも軽減
 半分を長期固定型、残りを10年固定で借りた場合では、当初の返済月額は全額長期固定より約7000円の軽減となります(図2参照)。3年固定より軽減される額は少なくなりますが、10年間は金利が変わらないため、全額長期固定より確実にトクな期間は10年間と、長くなります。
 11年目の金利が3.6%未満にとどまれば、それ以降も全額長期固定型で借りるより返済額は抑えられます。
 さらに返済総額でみると、10年固定で借りた分の11年目以降30年目までの適用金利が4.18%までにとどまれば、全額長期固定型で借りた場合より少なく済みます。
 異なる金利タイプの組み合わせについては、金額のバランスなど、金融機関によって対応が異なることもありますので、注意してください。
図2.金利ミックスの効果は?
 
ローンを2本にすれば自由度が増す
 異なる金利タイプを組み合わせる場合、返済期間は同じするのが一般的ですが、ローンを2本借りることで返済期間にバリエーションを持たせることもできます。
 たとえば共働きのご夫婦なら、夫が安心感のある長期固定型のローンを長期間で、妻は短期固定で借り、その分はリスクを抑えるために返済期間を短く設定する、など。借り入れ時の事務手数料が2本分になりますが、自由度がより高まります。
 金利上昇ムードが強まれば妻の分を優先的に繰り上げ返済、そうでなければ金利が高く、返済期間が長い夫分を繰り上げ返済するなど、金利状況に合わせた返し方ができるのも魅力です。
 フラット35と財形融資(5年固定)を併用することなどにより、長期固定と短期固定タイプを異なる返済期間などで組み合わせることができますね。
図3.2本のローンを併用する例
 
フレキシブルな併用プランにも注目
 複数の金利タイプが利用できる個性的な金融機関の例に、ソニー銀行の金利ミックス(部分固定金利特約)があります。1本のローンで変動型に加えて最大3つの固定型を組み合わせられるというものです。
 組み合わせの比率は自由で、途中、いつでも変更が可能。普通、固定金利選択型では固定金利期間中は金利タイプの変更ができませんが、このプランではいつでも変更できます(変更手数料がかかる)。短期固定型を多めにしたけれど、金利上昇不安があるので長めの固定に変更するなど、金利状況に応じてプランの見直しができます。
 銀行ローンの金利は毎月見直されますが、一般的には月末に翌月の適用金利が発表されるのに対し、ソニー銀行では毎月中旬に翌月適用の金利が発表されるため、金利が上がることが分かった時点で変更すれば、上昇前の金利を利用することができます。
 ただし金利ミックスでは返済額の計算方法が一般の元利均等返済とは異なり、当初の返済額が多く(回数を経るごとに減る)なりますので、返済に無理がないかを確認しましょう。
 
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